蕁麻疹(じんましん)について
蕁麻疹(じんましん)とは
蕁麻疹とは、皮膚が一時的に赤く膨れ上がる状態を指し、多くの場合、痒みを伴います。これは患者にとって相当な不快感を引き起こします。
蕁麻疹が発生する要因は多岐にわたり、特定の刺激が直接的な引き金となる場合もあります。これを我々は「刺激誘発型の蕁麻疹」と呼んでいます。例としては、特定の食物や化学物質、温度変化などがあります。
それとは別に、明確な原因を特定できない場合でも蕁麻疹が発生することがあり、これを「特発性の蕁麻疹」と称します。特発性の蕁麻疹は、特定の刺激やトリガーが存在しなくても突如として発症します。
なお、蕁麻疹が発生するきっかけは一つだけではなく、体調や感染症の状況など、多数の要素が複雑に絡み合うことがあります。これらの要素は、個々の体質や生活習慣に大きく影響され、その結果として蕁麻疹が発生します。
蕁麻疹(じんましん)の原因
特発性蕁麻疹は最も一般的で、原因は不明です。これらは数分から数時間、稀に数日で消えます。6週間以上続く場合は慢性蕁麻疹となり、数ヶ月から数年以上続くこともあります。
子供では風邪が原因で多く見られ、風邪が治れば蕁麻疹も治ります。他の原因として食べ物、ストレス、感染等がありますが、原因は明らかでないことが多いです。それに対して、刺激誘発型の蕁麻疹は原因が明確です。
食べ物や薬のアレルギー、運動による発汗などがこれに該当します。また、基礎疾患や感染症、ストレスなどが背景要因となります。アレルギー体質の人はIgEという免疫グロブリンが増え、これがアレルギー症状を悪化させる可能性があるとされています。