爪水虫について
爪水虫とは
爪水虫は、爪に白水虫(一般的には水虫菌と呼ばれます)が感染し、その結果、爪が白っぽく濁ったり、厚くなったり、もろくなった状態のことを指します。痛みやかゆみが伴わないため、注意が向けられにくいですが、症状が進行すると爪の変形が原因で歩行困難を引き起こすこともあります。
さらに、感染した爪には大量の白癬菌が存在し、これが頑固な足水虫(通常の水虫)の原因になったり、家庭内での水虫の感染源になる可能性もあります。
爪水虫の原因
水虫は白癬菌(一種のカビ)が引き起こす病気で、皮膚の角層に存在するケラチンを栄養源とし、寄生領域を広げます。白癬菌は湿度や高温を好む性質を持っています。
一番一般的な白癬菌感染は足白癬で、長時間靴や靴下を履いていると湿った環境が白癬菌の増殖を助けます。この感染症は人から人へ広がり、家庭や公共施設の共有スリッパや足拭きマットが感染源になることがあります。足白癬が続くと、白癬菌が爪の下にまで広がり、爪白癬に進行する可能性があります。
しかし、健康な皮膚では24時間以内に洗浄すれば白癬菌が定着せず、感染を防ぐことが可能です。ジムや温泉などの公共の足拭きマットを使用した後は、自宅や宿泊先に戻ったら足だけを再度洗うことを推奨します。